前回は、矯正を始めるきっかけや顎変形症と診断されたことについて、お話をしました。
いよいよ矯正を始めるわけですが、まずは隙間を作るために、歯を抜きに行きました。
その間に、自問自答やハプニングがあったので、そのお話をしようと思います。
最初は2本ずつ抜くはずが…
歯列矯正は歯を抜くのが前提だとイメージされている方もいるかと思いますが、全ての歯列矯正で抜歯があるわけではありません。抜くか抜かないかは選べることが多いです。
私の歯は、父の遺伝もあり大きめのサイズで、抜かないと私の顎に収まらないってことだったのと、歯を抜くことに躊躇なかったので、私は抜く選択をしました。
矯正用に抜く歯4本とついでに、親知らずも抜くことになったので、最終的には生まれた時の歯の数から、8本失われます。
ついでに抜いてもらえるならラッキーくらいに考えていましたし、歯列矯正の先生は大体2本ずつ抜くことが多いよ！なんて言われたのですが、大学病院に行ったら、できるだけ短い期間で終わらせるためか、4本ずつって話になりました。
抜歯が終わった後に、歯列矯正の病院に行った時には、4本ずつ抜いた事実に先生は驚いてましたね（笑）
抜歯が始まるまでの自問自答
この日は夜勤明けだったので、一度お家に帰って仮眠をとってから病院へ行きました。
予約時間よりも前に病院につき、待合室で待っていると予約していた時間あたりに、診察室へ呼ばれ、先生が来るまで椅子で待機。
この時間に色んなことを考えてしまって、不安と緊張で逃げ出したくなりました。
歯を抜いてしまったら後戻りは出来ないし、やろうと決めていても迷いが無いわけじゃなかったので、麻酔を受けるまでの時間ずっと自問自答し続けていました。
綺麗になるって決めた。
新しいことを始めるときは、いつだって怖いもの。
前に進まずにあとで後悔するより、前に進んでから考えてもいいじゃない。
こう自分を励まし説得していました。
何度も私はチャンスを見逃してきたし、進もうとして引き返してばかり。
歯並びだって、何度もやろうと決めても、やっぱり色んなことを理由につけて前へ進まず、コンプレックスだけを、大きく育ててきてしまった。
もう、やめよう。
何をするにも、初めては緊張と不安と恐怖が付いてくるもの。
でも、その先には感じたことのない世界が待ってる。きっと。
いよいよ抜歯
そうして自問自答を繰り返していたら、看護師さんに「大丈夫？」って心配されるほど、怖い顔をしていたんだと思います。
看護師さんに励まされて、少し気持ちが落ち着いた頃に、先生が来て麻酔を打ち、親知らずと矯正のための歯を抜きました。
いつだって歯茎の注射は痛いですね。何度やっても慣れません。
上の奥歯を抜くときは、麻酔で感覚はないし目を瞑っているので、何をされているかはあまりわかりませんでしたが、ミシミシと音がして一気に気持ち悪かったです。
痛みはなくても、脳に響く感じ、もう味わいたくない。（後1回ある）
グリグリやられながらも、気がつけば終わっていました。
下の親知らずは、歯茎の中で横になって生えていたので、切開して引っこ抜き縫ってもらいました。
結構多いみたいです、眠ちゃってる親知らずさん。
マスクが真っ赤！
抜歯が終わって、会計を待っている間ぐらいから正直ジンジンし始めていました。
人よりも傷が治るのが早かったりするせいか、待合室で処方箋や会計が終わるまでに、麻酔がだいぶ切れて、薬局に行く時には完璧に麻酔が切れていました。
痛すぎてトイレに行ったら、マスクが赤く滲んでました。そんなことある？
マスクにティッシュを挟んで、唸りながら駅まで歩いてやっとの思いで帰りのバスに。
駅から大学病院までは、バスで15分位なので、結構歩いてましたね。
乗っている間にも、苦痛に顔を歪ませて耐えてたんですけど、たぶん気を失ってます。気が付けばいつも降りるバス停だったので。
マスクの中のティッシュを見たら、それまでは唾液と血が混じった茶色だったのに、吐血した具合に真っ赤になってて…
死ぬんじゃないかって思いました。
大学病院から駅まで30分以上歩き、バスでお家まで1時間以上かかり、夜勤明けの体調でそりゃ流血事件にもなるかって感じですね。
家に帰ってから口を濯いだんですけど、どんなに口の中が血で気持ち悪くても、冷たい水で口を濯ぐのはお勧めしません！絶対やめた方がいいです！
尋常じゃないほどの痛みと、対処できないほどの血で泣きました。
落ち着いたら痛み止めを飲んで、ご飯を少しだけ食べて抗生物質を飲みました。
シャワーのみって言われたけど、もう、入る元気もなかったんで寝ました。
また、この痛みを味わうのかって思ったら憂鬱です…。
でも抜いちゃったからね。後戻りはできません！
頑張って次の抜歯も行ってきます…次は止血をちゃんとぎゅーってやろうと心に決めました！
