Stop trying to be "Perfect"

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余命宣告をされたら、残された時間をどう生きるべきか。

皆さんは、余命宣告のある病気になったら、どうしますか?

今回は私が入院している時に、長い間入院していた女性との会話で、余命に対する新しい考え方を知る機会があったので、そのお話をしようと思います。

その方は、2ヶ月ほど入院していて、いつも忙しそうにしていました。自分で会社をやっているのか、電話や面会で入院中もお仕事をしている人でした。

お姉さんは、とっても明るくて気さくでお話好き。色んなことを知っている人です。

こんなにも元気なのに、なぜ入院しているか。それは、乳がんが原因でした。

お姉さんは自分が乳がんだと伝えられた時、家族に乳がんの人もいないのに、まさか自分がという感じだったそうです。

手術内容は、全摘を選択しました。

抗がん剤治療は痛みや吐き気に、髪の毛が抜けたりという症状が伴うし、放射線治療も元気な細胞まで痛めつけてしまうため、デメリットも大きい。

全摘は、取ってしまえば再発の危険性が、健康な人と同じ状態まで確率が低くなるそうです。

結局、手術をしてみたら、癌のレベルも低く腫瘍も小さかったのですぐに終わり、抗がん剤治療等を行なっていないので、体も元気で、髪の毛もそのままの状態。

そして、私が入院した時には、胸の再建手術のために入院をしているところでした。

私が入院をしている間に、お姉さんも手術を行なっていて、手術後もすぐに今まで通りに元気になっていたものの、かなり術後が大変そうでした。

再建は自分の皮膚で細胞を育てて、それを胸に移植するものです。癒着するかがかなり問題で、動けない日にちがかなり続いていました。そして、すごくお姉さんは、アレルギーを持っている人だったので、医療テープやアルコールなど、至るものがアレルギーで手術するにも、いろんなモノに反応して、お姉さんも先生も大変だなと側から見ていても感じました。

私の母がよく遊びにきていた時に、陽気な母はすぐにお姉さんとも仲良くなって、お話をしていました。

その時に、病気の話になりました。そこで、余命宣告に対する考え方を学びました。

それが、「ガンは準備ができる」ということ。

事故や殺人など、急な死はたくさんのことや人を残し、後悔を連れてあの世へ行くことになります。

こうしていればよかったや、あの人にこう言っておけばとか。あの子に、これをしてあげたかった、残してあげたかったとか。

でも、ガンは余命を教えてもらえる。余命の中で、自分が死ぬ準備ができる。

子供がいれば、手紙やプレゼントを用意しておいたり、旅に行ったり会えてない人に会いに行ったり、感謝の言葉をみんなに言ったり、やり残したことを残さないように余命をしっかりした足で進むことができる。

もちろん、低い生存率だとしても、生きることを諦めてはいけないけど、どっちになっても心の準備ができるとお姉さんは言っていました。

私は、ハッとさせられました。そういう考えもあるのかと。

これは一度ガンだと宣告されて、これからどう生きるかを考えた人にしかわからないことかもしれない。なぜ自分がガンなんだとか、余命がこれしかないと毎日を悲しみ、引きこもるよりも、残された時間をどう濃い内容で過ごすかじゃないかと。

病院で入院すると、色んな経験をしてきた人とめぐり合うことができます。

みんな何かの病気で入院していたり、何度も戻ってきている人もいます。病院内の人たちはみんな、とっても優しいです。自分が一度辛い思いをして、気持ちがわかるからこそ、自ずと優しくできるのだと思います。

お姉さんも言っていました。自分が病気になってよかったと。

そうじゃないと、どれだけ色んな人に助けてもらっていたのかを知れない。病気になったことない人は、想像以上の辛さがわからないから、病気の人を傷つけてしまう。

見た目でわかる病気なら、皆んな優しくしてくれます。でも、私のようにただ顎を手術しただけならマスクをすれば、普通の健康体の人と何ら変わりありません。

でも、私はとてもしんどかったです。

もし私が余命を宣告されることがあったら、この言葉を思い出して、やり残したことがないように、残りの人生を今までよりも思いっきり生きようと思いました。

もちろん、生きる努力をしながらですが。事態を受け止めて視点を変えるのも大事です。

何より余命を宣告される事態にならないようにするのに越したことはないので、女性の皆さんは、特に乳がん検査はちゃんと毎年受けましょうね。

早期発見で、長く自分のために誰かのために生きれる時間を作るためにも。

 

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