こちらの記事を読む前に、「ミキサー食とは何か」ということを知っておいて欲しいでの、併せてこちらもお読みください。
今回も前回の痺れや麻痺について書いた記事、同様に時系列で書いていきます。
ミキサー食を2ヶ月くらい続けている中でいろんなもの作って、そして流動食自体にも慣れすぎてしまったおかげで、ミキサー食の料理本出せるくらいの腕前になりました!
入院中から退院するまで
入院中の2週間はこういう感じの流動食を、毎食食べていました。
全部液体だから献立表見てもわからん。
私の場合、薬のせいもあって、流動食と聞くだけでも吐きそうになるくらい拒否していた時期もありましたが、食べることを諦めてお腹が減って仕方なくなるまでは、体に付き合いました。
周りも食べろ食べろってプレッシャーがあったり…。いつかは人間食べれるようになるんで、気にすることないです!私もそのあと、流動食を毎食完食するくらい食べれるようになれたんで。シリンジで飲食するのは大変ですけどね…
退院後5週間ぐらいまで(次回通院まで)
他の経験者さんのブログを拝見する中では、病院にいる時の病院食の時点で固形を食べている人もいます。病院の方針にも度合いにもよるので、いつぐらいまでとは不明ですが、結構長い間、私は流動食を食べていたように感じます。



ここまでは基本、全てミキサー食です。
流れとしては、五分粥を作って冷凍し、食べるたびに解凍してミキサーにかける。ご飯のおかずとなるようなものもミキサーにかけて、ミキサーにかけておいたご飯に入れて混ぜる。
他のおかずも全てミキサーにかける。
ストローで吸えるくらいの緩さにしないといけないので、水を入れて調節していきますが、味は薄くなりやすいです。なので、濃いめに作るか濃いめなものをおかずにすると美味しいです。
この頃からカレーが大好きになります。流動食の時にカレーめっちゃ美味しいですよ!味が濃いので、液体だとしても食べてる気になります。
ミキサーにかけられるものは全てかける!ただそれだけ!
ただ、お腹は空きます。流動食はすぐ消化されちゃうので、なるべく量を多くしたり食べる回数を増やすといいです。私の場合は、流動食に胃袋が慣れすぎて、お腹がすごく減るって感じはなかったです。でも、夜中にすごく減ってました。
一つ言えるのは、ただ飲むだけなので満腹中枢が刺激されなため、お腹が一杯になった感覚が無くても、全て食べた後に立ち上がったりすると、思った以上にお腹がいっぱいになっているという事実に驚きます。
術後1ヶ月
術後1ヶ月ごろに通院をした際に、「いつまで流動食ですか?」って聞いたら、「ハンバーグクラスなら食べていいよ」って言われました!もう嬉しくて嬉しくて!


この頃から流動食は終了し、固形である程度柔らかいものを食べれるようになりました。
固形物を食べていいと言われてから3日後くらいに、ハンバーグを挑戦しました。結果、、惨敗です。顎の激痛に耐えられず、6割くらいで断念。
目安としてはスプーンやフォークで潰せる柔らかさです。ご飯は普通で問題ないけど、冷えたご飯とかちょっと硬いのは難しいです。
うどんなどの麺類も食べれる。けど、矯正器具に挟まるんで、あんまり好きじゃなかったです。ご飯は、味噌汁とか汁物を少し入れてあげると食べやすくなります。
この頃、食べていたものは以下のようなものばかりです。
- フレンチトースト(耳は切る)
- ひたパン(コーンスープ)
- 焼きバナナ
- バナナヨーグルト
- 雑炊
- 麻婆豆腐
- カレー
- かに玉
- 味噌汁(具なし)
- 野菜炒めや焼き魚はミキサーにかける
- こんにゃくゼリー
この度のおかげでフレンチトーストを作るのが、すごく上手くなりました!
自分が数少ない食べれるものから料理をして、どうにか飽きないように工夫しました。日が経てば開口具合や顎の筋肉もついて、食べれるものも増えていきます。
術後2ヶ月


現在では、術後1ヶ月目で撃沈したハンバーグも、余裕で食べれるくらいの力がつきました。
唐揚げもできたての柔らかさであれば食べられるし、キュウリレベルの硬さもまぁまぁいけます。(たくさんは食べれないけどね)
ご飯も汁を足さなくてもなんとか食べられています。
口も開くようになったし、前歯も使えるようになったので、軽くなら噛み切ることもできます。
術後1ヶ月後のラインナップにプラスして、今は主に以下のものが食べられます。
- シュガートースト(柔らかいパンなら耳も食べれる)
- ランチパック
- フライドポテト
- 唐揚げ
- きゅうりの浅漬け
- あんかけチャーハン
- そば
- ハンバーグ
- 焼き魚
- 野菜炒め
- 柿やリンゴ(果物類)
- 飴
- 煮物
- 具あり味噌汁
かなり食べれるようになってきています。けど、私が大好きな寿司はまだまだ惨敗なので、早く食べれるようになりたいです。痛みが勝つか、食欲が勝つか。
退院後から常時摂取しているもの
病院では栄養士の方が、その人にあったものを栄養を考えて出してくれています。
でも、家では自分や親が主となり作らなくてはいけません。なので、補助として摂取しておくといいものがたくさんあります。
今でも常時、体のために摂取しているものがあるので、紹介します。
- 飲むヨーグルト
- ヤクルト(乳酸菌)
- 野菜ジュース
- 牛乳
- バナナ
- 水
- 濃厚流動食(運動前などに)
ヨーグルトは固形の場合もあるけど、基本は飲むヨーグルトを飲んでます。プレーンの場合にはバナナを入れてミキサーでスムージーを作ったり。最近は味付きの飲むヨーグルトを間食や食後に飲んでいます。
ヤクルトは腸の環境を整えようと思って摂取しています。牛乳も入院の時に毎日出ていて、骨を折っているので、骨を作るのに手助けになればとカルシウムを摂っています。
野菜ジュースは食べれるものが限られていて野菜はまだまだ硬くて食べれないので、ジュースで摂取しています。
バナナも焼きバナナにしてデザートや間食に食べたり。焼くとバナナの中の体にいいものがアップするらしいので、焼いて蜂蜜をかけて食べています!
水は入院時よりは取れてないように感じるんですけど、気がつけば飲むように努めています。本当に体力を作る上で、人間は水がとっても大事だって学びました…。
濃厚流動食は少しの量で、多くのカロリーを摂取できるので、朝から出かけてご飯が食べれない時や、運動する前に高カロリーなものを取りたいって時に飲んでいます。
濃厚流動食は入院した際に、栄養士さんに購入場所を教えてもらえますが、主に介護関係の通販サイトでたくさんの種類が販売されています。(味なんてみんな同じだけどね。ベースが一緒だから)
私はココア味を飲んでいます!チョコ味で美味しいです!
振り返って
入院中に栄養士さんから"2,3ヶ月は普通食には戻れない"と聞いて、正直しんどいと思いました。絶望だって。「注射器でご飯を食べる日があと3ヶ月も…」って。
でも実際は、最初の1ヶ月だけで、徐々にいろんなものを前のように食べれるようになっています。
不便だったことも2ヶ月経った今では、少なくなって外食もできるようになりました。
元々料理を作るタイプの人間なので、問題はなかったですが一人暮らしで、あまり料理ができない人だと大変なことも増えるかもしれません。
私は、自宅療養を3ヶ月しているので、仕事場での不便もなかったけれど、仕事に復帰した人はきっとかなり大変だったんじゃないかなって思います。流動食とか色々と準備も大変ですもん。
でも、日が経つのはあっという間ということと、自分のリハビリ次第で食べれるまでの日にちを短くすることはできると思います。
骨がくっつく3ヶ月目以降はかなりリハビリ次第な気がします。
1ヶ月前には惨敗だったものが2ヶ月目には食べれるようになっているので、諦めず徐々に挑戦して顎の筋肉を鍛えるとあっという間に、普通食に戻ると思います!
今までを振り返っての思い出は、固形物を食べれるようになって1ヶ月間はやたらと甘いものを摂取したくてしょうがなくて、フレンチトーストに蜂蜜たっぷり見たいな。それを4日間くらい食べ続けてました(笑)
そして、今回の手術をして思ったことは、食べるといることはコミュニケーションで大きな役目があったんだなって思いました。
母親と出かけても、どこかに寄って食べたり。それができないから出かけませんでした。
友人とだって、ランチだったりディナーだったり、おしゃべりするにも食べ物屋さんに行くのが根底にあるわけで、食べることってかなり大事な役目があったんだなって、できなくなってから知りました。
あと、食べ物に関して、常に私を悩ませていたのは、
バナナがすぐにカビが生えてしまうのと、毎日賞味期限に追われることです。
そして、もう一つ。大きな声で確実に言えることは…
流動食生活、当分お断りしたい。一生いいです。