コメントなどを最近いただけるようになって、そこで皆さんが抱えている不安や問題の中に、顔の非対称や鼻の変形、麻痺などが挙げられることが、非常に多いことに気がつきました。
入院中のレポートやリハビリなどの記事でも、マッサージ方法について軽く触れていたりするのですが、改めてまとめてみようと思います!
良ければこちらの記事も併せてお読みください。今回の記事で重複する部分もありますが、たるみや歪み改善のマッサージ方法を記載しています。
※これは私個人がやっていたことで、なんの確証や効果を証明するものはございません。個人によって差がもちろんありますし、私が独自に調べたり編み出したことをシェアしているので、参考程度にお読みください。
入院中に行っていたマッサージ
術後は上下の顎の骨を切っていたのもあって、顔がパンパンに腫れて、鏡で見るに耐えないし体調もずっと悪かった。プラスしてあまり顔に触れたくなくて、あまり顔も洗ったりしてませんでした。触ると痛いんじゃないかと思って。
でも、目の下から麻痺が起きていたのはわかっていて、腫れがややマシになってくる、1週間後ぐらいほどから軽いマッサージを始めました。まず刺激を与えて血流を良くすることで、少しでも麻痺の改善になればと、タッピングしてました。
【方法】
人差し指と中指、薬指の指先を使って頬や顎、鼻の下や唇をあまり力を入れずにリズミカルに叩いていきます。人差し指→中指→薬指の順番でトントンと。
もしくは、人差し指と中指の腹を使ってこれもトントンと順番に叩くのもあり。
毎日暇な時間に、満遍なく刺激を与えていました。刺激を与えるだけでも昨日よりも、麻痺や強張りがマシになったように感じました。
他には、クチュクチュする練習と頬の筋肉の筋トレに綿棒でのマッサージを行なっていました。術後は傷口のこともあるので、あまり無理はしないようにしましょう。
【クチュクチュ練習】
軽く口を膨らませて、左右交互に空気を移します。
口を閉じることやスムーズに空気を移すことを心がけながら、筋力の回復に。
私は術後の麻痺が酷く、うがいも愚か口の中に水を含むことさえも難しく、すぐに口から溢れていたくらいです。先生にも、クチュクチュできるように練習しておいてと散々言われたので、歯磨きのときや暇な時間は、意識してクチュクチュ練習をするようにしていました。
正直、傷口とか骨のことが気がかりで怖かったんですけどね。
【頬の筋トレ】
左右交互にウィンクをします。右の目でウィンク。次は左の目でウィンク。
このときできるだけ大袈裟にやります。頬を持ち上げるイメージでクシャクシャになるくらい力を入れて、ウィンクを繰り返して頬全体の筋力を回復に。
目の下から麻痺があり、笑うのも辛いというか笑えないくらい、頬の筋力が反応してくれなかったので、自力の頬の筋力で表情筋を復活させるべく、この運動も行ってました。
鏡を見らながらやると、頬の状況がわかるので、オススメです。
【綿棒を使ったマッサージ】
綿棒を用意します。
麻痺がある部分や強張りがある部分を、ある程度の力を加えつつひたすらコロコロ転がしながら、刺激を与え続けます。横斜め縦と色んな方向から転がし、色んな方向から刺激を与えるといいと思います。
主に鼻や鼻の下、唇、唇周りと顎など、ピンポイントの麻痺回復にオススメな方法です。
指のタッピングでは細かい部分への刺激には向いてはいませんが、綿棒というある程度の硬さがあると、刺激を与えることができます。
私は入院中時間を見つけては転がして、刺激を与えていたのですが、日に日に強張りや麻痺などが良くなっていることを実感し、続けていました。
プレート有り生活でのマッサージ
退院後は2ヶ月ほど自宅療養をしていて、患部を労わるためよりも、心のために自宅で療養していた方が大きかったように思いますが、その間もリハビリは欠かさず行っておりました。
そして、仕事復帰し元気を取り戻した後のプレート除去までの1年間も、変わらずリハビリというなのマッサージを行っています。
前提として温かいお風呂で、体をよく温めて血行をよくすること。
開口練習の際にも、どこの先生も口を揃えてお風呂に入っているとき、体が温まって血行が良くなってる時に、練習するといいよというくらい、リハビリにはおすすめかもしれません。
早期に退院をしたり、体調が私のように思わしくない人は無理して長湯したり、お風呂に入ることを自体を選択するのはよくないので、その時の体調に合わせて、お風呂に入ってマッサージ等してくださいね。
退院してからも入院中のマッサージは行なっていて、しばらくすると麻痺は口内だけに落ち着いて行きました。
そこからは麻痺によって、左右の頬の非対称や右のたるみが気になりだしたり、右の筋力アップに努めました。日によってメニューなどは違いますが、主に以下のようなことを行っていました。
【唇運動】
歯をなるべく見せずに思いっきりニコッと笑います。
5秒ほどキープしたら次は唇を突き出してチューの状態に5秒キープ。
これを繰り返します。ある程度続けたら、次に片方ずつニコッと笑います。
イメージ的に不敵な笑みって感じ。
この時も頬を持ち上げるイメージで行います。これを左右交互に繰り返します。
一緒にウィンクをして頬の筋肉を縮ませるようにするのもオススメ。
私は、まずチューのポーズができなかったので、かなり苦戦しました…痛くて痛くて。
眉間にシワを寄せながら、一生懸命口をとんがらせてました。今ではちゃんとできます。
【風船運動】
両頬に空気を溜めて頬を膨らませます。できるだけたくさん空気を溜めます。
唇の力が弱くて、空気が抜けるときは手を使って抜けないようにします。
5秒ほどキープをして、次に片方の頬に空気を溜めてキープ。
次は片方に空気を溜めてキープ。
空気を抜いて少し休んだら握り拳を作って、筒のようにして唇をその穴に添えて、風船を膨らませるような気持ちで、頬をパンパンに膨らませてキープ。
最後は口の中の空気を左右上下移動させて、満遍なく筋肉と皮膚を伸ばして終わり。
この運動は、結構口内の負担があると思うので、抜糸等終わって傷口を気にしなくなるくらいから、軽めに取り入れ始めるといいかもしれません。
回数や秒数は自分のお好みで決めて行ってください。麻痺やたるみの他に、ほうれい線予防にもなるのでオススメですよ。
【開いて閉じて運動】
目も口も大きく開けます。もう開けられない!ってくらい開けます。
少しキープしたら顔の中心に顔のパーツを集めます。目を閉じて口も閉じてこれ以上クシャクシャにできないってくらいギューっと。できるだけ鼻に全てを集める感じで。
少しキープしたらまた大きく目も口も開けて…これを数回繰り返します。
顎変形症の術後に関係なく、顔のストレッチになるので、ふっと思い出したらやって見てください。ギュッとした後にパーッと開くと気持ちいいです。
【舌ストレッチ】
左右の奥歯の頬側の方に舌を当てます。舌が延びているの感じながらキープします。
交互に行って、次は左右の犬歯に舌を当てます。この時も、表側に伸ばしストレッチできていることを感じながら行います。
最後に右の奥歯から左の奥歯へ、前歯を通って半周します。これを下の歯と上の歯どちらも行い、数回繰り返します。
舌のストレッチにもなるのですが、顎を地味に動かすので顎の運動にもなってオススメです。
私は最初の頃、奥歯も犬歯の方も非常にキツいくらい延びなくて…自分でもびっくりするくらい。半周の運動も前歯の方に差し掛かると、攣りそうになるくらいダメダメでしたが、いまは余裕でできます。
前歯に舌を這わせるのも難しかったのに、これもできるように。
【顎ストレッチ】
前後左右に顎を動かすだけです。
鏡を見ながら出来るだけ左右同じ程度に動かすように。
これは主に顎の運動です。左は比較的、麻痺がすぐに取れて筋肉の衰えや強張りも弱かったので、顎への負担も軽く、左に動かしたりするのは容易にできたのですが、右は麻痺がひどく筋肉の衰えも強張りも長いことあったせいか、たるみや動きも悪く顎への負担があり、痛みを伴っていたので、顎の筋肉のストレッチを兼ねて行っていました。
顎関節症になってから、負担を与えないようにと顎のストレッチはやめましたが、状況や体調などに合わせて、適度にやることをお勧めします。
また、口が開くようであれば、アイウエオとゆっくり思いっきり、口を開けて行うのもいいです。どこかのミュージカル俳優のような、発声練習風景みたいにオーバーにやると、顔全体のストレッチにもなりますよ。
プレート除去後のマッサージ
本手術後からずっと麻痺に悩まされて、よくなるようにひたすらにリハビリと、マッサージを繰り返していました。プレート除去が終わってからも、マッサージ内容は変われど継続的に後遺症と戦っています。
今の主に重視している点は、麻痺によって筋力の差が生まれて、歪みやたるみが起き左右非対称のような感じなっているので、その部分の解消とリンパの流れをよくして、老廃物を溜めず顔スッキリさせることです。
そこでやっていることは、以下のような運動です!
【ア・オ運動】
大きな口で「あ」という口にします。できるだけ笑顔のような感じで広角をあげて行います。
次に「お」という口にします。これもできるだけ大きく縦長に。それを何度か繰り返します。
「あ」の口の状態で口を大きく開けることは、あまり苦にならずできるのですが、「お」の口の状態で大きく口を開けると、右の顎の筋肉が突っ張って開けられないことに気がついたので、ストレッチをして開口にも繋がればとやっています。
それと「ま」の口も最初の頃は、鼻の下の筋肉が引っ張られて全然できず、口紅塗る時もちょっと苦労したくらいだったので、プラスして「ま」の口で力を入れてキープするという動きも、取り入れてやっていました。
【頬ストレッチ】
軽く「う」の口にします。それを思いっきり右に左に動かし唇の上の左右の筋肉を伸ばします。
交互にある程度キープ時間を作りながら繰り返します。
私は右側の麻痺が酷かったのもあって、力をあまり入れずに口を閉じると、右側の唇が上下くっつかずに、少し開いてしまいます。
たまたま、この運動をして見たときに口を左に伸ばしたら右の唇の上の部分の筋肉が、非常に痛くて。縮んでることに気がつきました。
それから毎日、お風呂の時間などにこの運動をして伸ばすようにしていたら、徐々に痛みも取れて、今では若干の違和感(引っ張られている感じ)がするものの、だいぶ良くなっています。
【ブルブル運動】
空気を吐きながら、唇を震わせる小さい頃から馴染みのあるアレです。
1日の間に気がつけば、ブルブルさせて顔や唇の筋肉を緩ませて、刺激していました。
本手術をしてから、手術前は容易にできたこの唇を震わせるという行為もできず、矯正器具が外れたあたりから、少しずつやり始めプレート除去が済んだ後は、本腰を入れてやるようにしていました。
今では低い音なら簡単にできるようになりましたが、手術前は高い音でも出来たし、時間も長く出来たのでまだまだリハビリ途中です。
【ほうれい線撃退マッサージ】
舌をとにかくぐるぐる回す。時計回りに10回やって反時計回りに10回。
慣れたら回数を増やします。口を閉じた状態でやり頬を舌で押す感じ。
これ、私はまだまだ10回もやると死にかけてる感じで、舌の裏が攣りそうになります。
舌のストレッチにもなるし、口周りに刺激を与えてほうれい線予防にもなります。舌に口内炎ができてるときにやると泣けるので、その時はやらないように。
【リンパマッサージ】
乳液など顔に塗った後に、人差し指と中指の第二関節にも残った乳液を塗って、滑りやすくします。2本の指を閉じた状況でピースの手にして、2本も軽く折り曲げて第二関節をとんがらせます。この2本を使って内側から外側へひとパーツ5回ほど繰り返して行きます。
大体の上の画像のような感じで、私の場合は頬からおでこへ行きこめかみから耳の下まで、クルクルしながら降りて行きます。これも5回ほど繰り返します。
その後、顎を2本の指で挟んで顎下から耳の下へ流します。
顔が終わったら耳の裏から首下までリンパを流し、鎖骨の下も左右に押して流し終わりです。
眉間のところや耳裏から首下へリンパを流す時はとっても痛い!
目が疲れている証拠だし、毒素が溜まってる証拠ですね。
プレートが入っている時も、ちょっとやっていたんですが、顎の下から耳下へ行く過程のところで、プレートが入っているところに痛みを感じていて、リンパをどうにもうまく流せなくて…。プレートを除去したら痛みもなく、スムーズにゴリゴリできるので、そこから毒素を溜めないようにしています。
いやー結構スッキリするものですね!
それに右側を回数増やしたりして、左よりもやっていたら左と同じような感じになってきました。非対称が若干マシになったような!美容にもいいので、変わらず続けていこうと思っています。
グッズにも頼ってリハビリしてました
自分だけでできることって限られてくるので、グッズにも実は頼っていたり。良さそうなものは、どんどん取り入れて後遺症と戦っていました。
鼻クリップ
気休めながらも、鼻の軟骨変形をどうにかしたくて使っていました。効果は良くわかりません。
毎日使っていたわけじゃなくて、気がついたら使っていた程度。継続的に使ったら、少しは変わるのかなと思いつつ、また使ってみようと思っています。
美顔ローラー
如何にもこうにも非対称の右の頬のたるみが気になるので、美顔ローラーで少しでもと。
左の頬は薄いのに、右の頬は分厚くて腫れぼったいので、これで解消できればと思い使っています。小さいタイプで持ち運びにも便利だし、小さいのに吸い付く感じは大きいタイプと変わらないので、気軽にコロコロできるから大好きです。
将来的にも(年齢的にも)美顔器欲しくなると思ったので、買っておきました。
表情筋アップ
口にはめて開けたり閉じたりして、口角を鍛える器具。
口を「お」の形にするときに、負荷がかかるから鍛えられます。3分くらいゆっくり閉じたり開いたりをしていると、口の周りの筋肉や唇に疲労を感じて、ビリビリしてきます。
お風呂に入ってるときにやってるんですけど、ちょっぴり汗が滲むし続けていたら、口角の上がりが良くなってきました。一応この器具は歯科医が推奨していたので買ってみました。
ブルブルブル子
渡辺直美ちゃんもオススメしてたものとは知らず、頬の刺激になればと買ってみました。
口にくわえて、ハートを引っ張ると紐がネジを巻いて、手を離せばブルブル震えるという仕組みです。電池もいらないし手軽に一生できる代物。
どれだけいいのかはわかんないんですけど、マッサージする前の準備運動として使ってます。
やっぱり1日、頬は緊張状態にいるし特に冬は寒くて、歯を食いしばりがちなので、これでほぐしてあげるにはちょうどいいかもしれませんね。
コブ付き歯ブラシ
もうここら辺から、私は取り憑かれたかのように頬への執着が…(笑)
通常の歯ブラシの背中に2つのコブがついてり、ブラシの真ん中にホワイトニング用のシリコンが入っているものを書いました。
シリコンで歯を磨きながら、ホワイトニングしてくれつつ、コブが頬を刺激してスッキリしてくれるよー的なやつ。確かに刺激されてる感じはまぁあるんですけど、あんまり磨けてる感じなかったのと、シリコンが歯を磨いてるときにキュッキュ言うので、この音と感覚がダメな人は厳しいかもしれません。
日々の努力は欠かせないけど…
私が今までやってきたこと、やっていることを、長々と書かせてもらいましたが、ほかにも器具が取れてからは、ガムを適度に噛んだりして、頬の筋肉を意識してみたり。
いろんな方法があって、リハビリって大変だし日々の積み重ねだから、すぐに効果が出なくて心折れるときもたくさんあるんですけど、必ずやっていれば良くなるので、最後まで諦めず頑張って欲しいと思っています!
何よりもたくさん笑って、よく噛んで食べて、たくさん喋ることが1番のリハビリだったりします。
術後1週間、2週間の時なんて笑うと激痛すぎて、頬の筋肉に呪いをかけられたのかってくらい。心配になるぐらい笑えなくて、めっちゃ面白いことあっても、笑うと痛すぎて泣いてました。笑わせてくる人に殺意が湧くくらい(笑)
まだまだ後遺症と付き合っていくことになると思いますが、確実に昨日よりも今日、今日よりも明日よくなっているので、皆さんも一緒に頑張りましょう!