前回は、先生と世間話をしたり、病室の人たちとお話をして少し心に余裕が出てきました。
術後13日目(入院生活16日目)
慣れてきた頃にお別れ
昨日、同室の人達と和気あいあいとお話をしたこともあって、朝、初めて気持ちよくご挨拶。
仲良くなってきたとか、警戒心が取れて慣れてきたって言う頃に、お別れなのはあるあるですね。楽しくなってくると、離れなくちゃいけなくなるっていうやつ。
色々とそろそろだなって思ったら、感慨深いものです。
この日の朝の診察は、イケてる風の先生が見てくれたんですけど、唇に軟膏を塗りすぎて、カビ球菌が生え始めてるからって言うことで、ドクターストップをかけられました。
この先生に見てもらえて、よかったような。
多分いつも見てくれてる人は、気が付かなかったんじゃないかなって思います。
確かに、鏡でよく見ると白い点々が出来て、カビっぽくなってました。乾く感じがして、必要以上に塗りすぎていたかもしれません。何事も程々が大事ですね。
身だしなみ
ついでにってことで、肌断食してみたんですけど、乾燥がひどい病棟ではあんまりやらないほうが良いのかもしれないって、だいぶ経ってから思いました。
少しマシにはなってるけど、手術でイソジンぶっかけられて肌が荒れて…
汚いお肌は良くなりませんでした。乾燥も相まって痒いし、皮むけちゃって。早く家に帰って顔にクリームつけたいな〜
そろそろお帰りの時期になったので、この頃から髭(産毛)やら眉毛のお手入れをして、少しでもマシな顔になるようにしてみました。
口周りの毛を抜くのって結構痛いのに、痺れのお陰で感覚が麻痺してて、抜いても全然痛くなくて抜きやすかったですけど(笑)
眉毛も痛くなくて、くしゃみ出るのに全然出なかったし。
でも、口周りの毛の処理が終わって少し経ったら、痒くて痒くて。軟膏塗ったら治りました。なんで、鼻の下にできるニキビってあんなに痒いんでしょうか。
いい天気だからこそぼーっとゆっくり
台風ばかり来ていて、天気が悪かった日が続いていたのに、この日はとってもいい天気でした。
外を見ているだけで、なんだか眠たくなってきます。
もうここで、こんな風にゆっくりぼーっとすることも、1年後までは無いと思ってゆっくり一日過ごすことにしました。
感覚が無かった鼻頭も、触ると少し感覚が戻ってきたような。
そして前の日に、沢山話して笑ったから、昨日よりも筋肉の動きが良くなっていました。
やっぱり、最初は痛くても動かすと、次の日にはかなり楽になるんだなって思いました。喋って笑うのは、一番いいリハビリと薬かもしれないですね。
同室の患者さんに来客がきて、その来客の方に飴をもらいました。砕かないと舐められないんだけどね。でも、ありがたく頂いて母親にあげました。
術後13日目でも一番の悩みは鼻づまり
いつもの通り寝る前には、鼻の吸引をこの日もしてもらって。
だいぶノズルを入れる回数が減ってきました。かなり鼻の粘液が減ってきている証拠です。
左の通りも早く良くなってほしいな。術後ずっと思ってる願いは同じですね。
団子っ鼻も治らないかなーっとか。少しはシュッとしてくれるのかなって。プレート除去のときって言われても1年後…。長過ぎる。1年もこの顔なんでしょうか。
ちなみに、この日は3食完食しました。
もう一回、体力測定したいくらい、だいぶ食べて飲んで頑張ってると思います。
もう少しで、外の空気が吸える!
術後14日目(入院生活17日目)
退院となると不安でいっぱい
とうとう次の日には、退院するということになりました。
あれだけ嫌だって、帰りたいと願っていたのに、退院となると寂しさや快適さに気付かされて、退院したくない気持ちでいっぱいになりました。一時帰宅ぐらいにしたい。
お仕事に戻れるのかも不安でいっぱいだし、何よりこの状況で社会にほっぽりだされると思うと、不安でいっぱいです。
皆さんの優しさにとことん甘えてきたからです。そんな気持ちを朝から迎えながら、朝の検温を行ったら35度。2回計るくらいびっくりした。2回計っても結局35度。
あんまり無理をしないように過ごそうと思っていたら、朝ごはん後の検温でいつも通り36度強になっていて安心しました。
家に帰っても、病院にように過ごそうって思いました。ちゃんと体温とか血圧とか体重とか測ったりして。でも、結局そんなことは出来ず、むしろ6時に起床も9時に就寝も出来てません。
最後の日なのに頭痛で苦しめられる
シーツ交換で、もう1週間が経っていたことに気がつく。
一昨日くらいに交換してなかったっけ?くらいの勢いで1週間が短かったです。まぁ、映画を1日中見たり、元気になってきて少し余裕が出てきたのもあるのかな。
でも、お昼前くらいから頭痛がひどくなる一方で、シャワー浴びて体を温めても良くならなくて、母親が来るまでベッドでミノムシみたいになってました。
寒くなったり熱くなったりして。母親が来たときに頭がいたいことを告げたら、同室のお姉さんにも「今日は元気なさそうなの」って言ってて。
喋らなくてもわかってくれてる感じ、やっぱり好きだわって思ってしまった。
その後、頭痛いながら母親が持ってきたゼリーを、退院前ってことで同室の2人でお渡しして。
そしたら心配してくれたお姉さんが、「気圧がお昼くらいから急激に下がってるからそれで頭痛いんだよ。低血圧の人はそうなの」って教えてくれて。
何より低血圧のことも知ってる辺り最高。やっぱり私、雨の日とか曇りの日は頭痛くなりやすいみたいです。なんとなく思ってたんですけどね。気にしないようにしてました。
母親とお話しながら、夜ご飯を食べて痛み止めを飲んで、色々と荷物を持っていってもらいました。
帰るときは、バスだし2人だから出来るだけ身軽に。痛み止めが効いて、その後は同室の人と色々とお話しました。
全てが最後の夜
ベッドの周りとかも、自分が扱いやすいようになっていて、かなり住みやすい状況にもなって。
病棟の勝手もわかって、看護師さんも私を知ってくれて、仲良くなって気軽に話しかけてくれたり。色々とやっと慣れてきたのにお別れ。
帰りたいんですけど、寂しい気持ちでいっぱい。
初めて長い間、知らない人と共に生活をして、気を使いすぎて疲れるところもいっぱいだったけど、いい人で良かったなって感じました。
同室のおばあちゃんは長くいらっしゃる方だし、お姉さんも半年か1年後、先に退院した人も1年後にはプレート除去。また、1年後に会えるかもしれない。会えたら良いなって思います。
最後の夜の診察を受けに行き、最後の鼻の吸引をしてもらって、粘膜の状況は良くなってるということで、少しだけ安心しました。家に帰っても、どうにか生きていけそうな予感。
ネトネトの粘度の高い鼻水しか出てなかったのに、どちらもサラサラの鼻水が出るようになったし、水分摂取が効果あったかも?
そしてこの時、抜糸を少しだけ残しましたが、やってもらいました。
麻痺、痺れがあるからあんまり感覚がなくて、サイドの方は痛くなかったですけど、上唇のほうは筋肉が硬直してるからか、それだけ痛かったかなって感じです。
退院日は、ちょうど教授回診なので見てもらってから、お別れです。くまのぬいぐるみも持って行かれたので、寂しい気持ちを抑えながら就寝しました。